Category Archives: 風俗トピック

風俗業界の最新ニュースを定期的に更新します。

「夜」から「昼」へ その4

私の現役時代には風俗のプロが沢山居た。究極の接客業として心技体を常に磨き続けた女性たちだ。ここ数年、そういう女性は減って、自己愛の強い女の子が増えた。容姿に自身があって、注目されたいから雑誌のグラビアに出たい。手っ取り早いのが顔出しOKの風俗嬢になることだ。彼女たちは、お客の思いを察しようともしない。仕事を好きになれない。だけど型どおりのことはする。つまり風俗嬢は男性が射精するための道具になりさがったのだ。それなのに、いまだに話を聞くと「こんなキツイ仕事をすれば、どんな仕事でもできる」という言葉が出ることが多い。私もそうだった。だが、現実にはその人の器は変わらない。体験する前もその後も。やはり、風俗は夢の世界なのだと痛感する。

今回の取材で、私はいつもより残酷なことをしたと思っている。女性によっては、心の奥底に閉じ込めていた過去をほじくり返して辛い思いをさせてしまったのかもしれない。せっかく「昼」の生活になじみかけていたところに「夜」の媚薬的な魅力を思い出させ、逆戻りさせてしまうかもしれない。

 

人は忘れる。過去を忘れるのはこれからを生きていくためのケジメでもある。

「夜」から「昼」へ その3

大切なのは、自分が風俗で生きてきた現実を踏まえて、それからどうするか、だ。過ぎ去った秘すべき日々として封印するのも、その経験を新しい日々に活かすのもいい。卒業生それぞれが選ぶ道だ。しかし私は、できれば風俗での体験を「その後」の糧にしてほしいと思っている。

風俗などで自分を売る女性が急増している現状には、女の本質が深く関係している。女は幸せを競いたがるからだ。自分が他人に比べていかに恵まれていて幸せかと。そして風俗に入って波に乗れば、それが苦もなく手に入ることが多い。お伽話のお姫様のごとく一夜にして大金が手に入り、思い通りの生活ができる。お金が鎧となって、自己肯定が始まる。私は間違った選択をしていないはずだ、私は私の道を歩いているんだ、と思い込む。自分が金持ちだという錯覚を見ていたい。せめて少しの時間だけは。今まで見たことなかったから一度ぐらいいいでしょう、と。

けれども時々「普通って何?」「自己実現って何?」と単純でストレートな疑問が突如に浮かぶ。自分を守っていてくれたはずのお金が、すぐにどこかに消えてしまう現実を知って夢から覚める瞬間だ。

「夜」から「昼」へ その2

それでも女は売り続ける。売れると思う。私はその迷宮に気づいた。気が付けばあっという間に月日は流れ、その世界をあてがって物書きになり十数年が過ぎた。転職しながらも今もこうして風俗をテーマに文章を書き、生計を立てている。

今まで取材で会った女性たちは、それぞれの「昼」の仕事をみな必死に生きている。昼の仕事だけしか知らない女性よりも、懸命にその仕事を頑張ろうとしているように私には見える。「夜」をやったから「昼」のよさがわかるという女の子もいれば、夜の女だったことを感づかれて周りから距離を置かれ、落ち込みながら奮起する場合もある。

風俗を経験してよかったのか。悪かったのか。

その答えはない。結局、個々人によって風俗入りした目的も、仕事の渦中で起きる公私トラブルも、そして自身の風俗体験を通じての自己評価も多種多様で当たり前なのだ。風俗を潜り抜けた良し悪しなんて、永遠に誰でもわからないのではないかと思う。風俗に限らず、すべての事柄はそうだと思う。

「夜」から「昼」へ その1

どれくらいの女性たちが消えて行っただろう。

結婚、トラブル、借金の完済、貯金の目標達成、気力体力の限界、風俗嬢としての賞味期限切れ。理由はさまざまだが、本当の所は他人には理解しがたい。多分、本人にもわからない。真実は。

風俗=夜の世界に入るとき、私はこう考えた。家庭、学校、会社など昼社会の憎悪と虚無に支配され、偽者に囲まれて生きるよりはずっといいと。リアルな「現実」がほしい。唯一の「現実」は人の鼓動とお金だ。夜にはその両者があちこちにある。それを求める時間が破滅につながってもいい。直接この肌にぬくもりを与えてくれるもの、自分の価値をはかれるものを自力で手に入れたった。

しかし、女性にはそれぞれに商品価値という値段があるはずなのに、同じ店で働けば統一価格で売られる。不思議だと思った。誰でも店に行けばある程度稼げると目論むし、まさかすぐに働けなくなるとは思わない。でも、風俗の仕事は地雷地帯を歩くようなものだし、常に病気というリスクと隣り合わせだ。長くやればやるほどリスクも大きくなる。体の無理も効かなくなるし、疲労も激しい。肌や体型を維持するものも容易ではない。

 

風俗嬢とお金の話

女の子が風俗嬢になる動機は様々だが、仲でもやはりダントツに多いのはやはり「お金のため」である。

では、彼女たちは皆お金に関してシビアな感覚を持っており、「お金お金」とがめついのかと問われれば、実際のところ、僕は全員が全員そうだとは思わない。

というのは、取材でカラオケボックスを利用したときなど、こちら側からお願いしてきてもらったというのに、「私の分ね」と割り勘分を支払ったり、あるいは飲食店などで「私のほうが稼いでいるから」と、僕が勘定を支払おうとするのをやめたりする女の子を結構見てきたためだ。

ただ、ほとんどの女の子に共通しているのは、一般人との金銭感覚のずれが大きいということだ。彼女たちはスーパーで手にする商品ひとつにしても、安い目玉商品ではなく高くてもいいものを買う傾向がある。風俗嬢になる前と比べ、外食の回数がかなり植えたという子も少なくない。