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「夜」から「昼」へ その4

私の現役時代には風俗のプロが沢山居た。究極の接客業として心技体を常に磨き続けた女性たちだ。ここ数年、そういう女性は減って、自己愛の強い女の子が増えた。容姿に自身があって、注目されたいから雑誌のグラビアに出たい。手っ取り早いのが顔出しOKの風俗嬢になることだ。彼女たちは、お客の思いを察しようともしない。仕事を好きになれない。だけど型どおりのことはする。つまり風俗嬢は男性が射精するための道具になりさがったのだ。それなのに、いまだに話を聞くと「こんなキツイ仕事をすれば、どんな仕事でもできる」という言葉が出ることが多い。私もそうだった。だが、現実にはその人の器は変わらない。体験する前もその後も。やはり、風俗は夢の世界なのだと痛感する。

今回の取材で、私はいつもより残酷なことをしたと思っている。女性によっては、心の奥底に閉じ込めていた過去をほじくり返して辛い思いをさせてしまったのかもしれない。せっかく「昼」の生活になじみかけていたところに「夜」の媚薬的な魅力を思い出させ、逆戻りさせてしまうかもしれない。

 

人は忘れる。過去を忘れるのはこれからを生きていくためのケジメでもある。